慢性うつとはなんなんだろう。
自分なりに過去を振り返ってみる。
私は昔から、生きづらい人生を送ってきた。
まず私は、人付き合いが苦手だった。
常に他人に劣等感を持ち、自分に自信がなかった。
そんな自分を隠すため、人に見られる場では常に完璧で格好よくあろうとした。
友達と呼べる人はなく、孤独を感じていた。
友達と思ってくれる人はいたと思うのだが、こちらから心を開くことはなかった。
私は授業で問題を答えさせられるのが苦痛だった。
間違えたらどうしよう、間違えたら馬鹿にされる。馬鹿だと思われる。
先生に質問することもできなかった。
こんな基本的なことを質問したら、きっと馬鹿にされる。怒られる。
そんな風に思うと、いつも行動を起こせなかった。
私は高専、大学、そして大学院まで進み、修了できたのだが、
先生や指導教員に質問した回数など、片手で指を折って足りるぐらいだ。
私は、大学院で1年休職した。
研究室に顔を出せなくなってしまった。
研究に行きずまりを覚え、かといって指導教員に相談できるわけもなく、
一人で悶々とするうちに、遂には出された課題をできなくなり、
研究室に行くことができず、親にも相談しないまま、
朝自宅を出ては、遠くのショッピングセンターの駐車場に車を止めて、
ただただ寝るばかりだった。
今にして思えば、この時の自分は完全にうつだったと思う。
今よりもずっと深刻だったかもしれない。
研究室に行かなくなって半年以上経ち、もう隠し続けることもできなくなって、
遂に親に話をした。
そして、旅に出たいと相談した。
この機会に、車で日本一周でもしながら自分のことを見つめ直したい、と言った。
結局、親にも指導教官にも反対され、その希望は叶わなかったが、
もし本当に行っていたとしたら、どうなっていただろう。
旅先で家に帰りづらくなり、結局…。
私は勉強が苦手だった。
もちろん、勉強するより遊びたい、そんな気持ちはあった。
ただ、勉強していても点数が上がる気がしなかった。
こんなこと勉強しても。将来には何の役にも立たない。時間の無駄だ。
どうせあいつよりできないんだ。兄よりもできるわけがない。
親からも期待されていない。馬鹿だと思われている。
試験前になると、気持ちは焦るが、かといって勉強をする気も起きず、
結局間際になっての一夜漬けしかせずに、試験や受験にも臨んでいた。
幸か不幸か、高専受験、大学編入受験、大学院受験と、
試験に落ちることはなかった。
私はいつもぐったりしていた。
常にどんよりとした疲労と、頭の重さを感じていた。
休みの日も友達と出かけることなく、
自宅か、もしくは大学の研究室に引きこもっていた。
何をするわけでもなく、ネットやゲームをして過ごした。
他にもあげたらきりがない気がする。
でも辛くなってきたので、過去を思い出すのはここまでにしたい。
また書けるようになったら追記したい。
私は昔から、生きづらい人生を送ってきた。
それが、慢性的なうつというものなのだと思う。
(5)に続く