上司と所属長の面談を受けた。

そして、休職することになった。

ギャンブルで身を崩したことは、未だに会社にはカミングアウトしていない。

どんな風に思われるか怖いから。

ここからは本当に記憶が曖昧で、出来事がどちらが先かわからない。

内容もあっているかどうか。

順番が前後しているかもしれないが、とりあえず書いてみる。

妻とある約束をした。

それは、GAに行くこと。

GAとは、ギャンブラーズ・アノニマスのことで、

ギャンブルを止めたい人が集う共同体のことだ。

（解釈を間違えてたらすみません。）

詳しく知りたい方は、下記のサイトを見てもらいたい。

http://www.gajapan.jp/

GAに通い、ギャンブル依存症を克服してほしい。

妻からの切な願いだった。

私はGAに通うことにした。

週に１、２回。グループはキーストン青山。

そこで色々な人に会った。いろんな話を聞くことができた。

自分の話も、わずかばかりではあるができた。

結論から先に言うと、私は今はもう通っていない。

通わなくても大丈夫だと思える自信があるからだ。

未だにあの時の高揚感、喪失感は忘れられない。

ただ一番忘れられないのは、あの日の妻の目だ。

怒りと哀しみに満ちた目を、私は忘れることはないだろう。

それだけで、私には十分だと思っている。

妻を裏切らない。その気持ちだけでやっていけると思う。

妻は通ってほしいと今でも思っているが。

（４）に続く

うつ病になった理由。

それは色々ある。複合的なものだと思う。

それについて書いてみる。

直接の原因は、ギャンブルだ。

FX。

FXを始めた当時から、私は将来に関して不安しかなかった。

仕事にやりがいを見出せない。いつもいっぱいいっぱいだ。

今の仕事もいつまで続けていられるかわからない。

将来が不安で仕方がない。

そんな時、会社の同期が株とFXをやっていることを知った。

少し勉強をしてみると、以外と簡単に始められることが分かった。

簡単に儲けられる。もし損をしたら、すぐやめればいい。

どうせやるならFX、それもデイトレードがいい。

すぐに儲けられるから。儲かったのがすぐにわかるから。

株は長期的なスパンでやるものらしいから、私には向いてない。

すぐ結果が欲しい。今すぐお金が欲しい。

そもそも、これはギャンブルではない。

資産運用ってやつだ。だから大丈夫。

そんなところから始めた。

最初は儲かった。

それも150万くらい。初めて１、２ヶ月で。

これはいい！簡単だ！すぐに儲かる！

儲かるたびに気分が高揚し、病みつきになった。

仕事中もちょくちょくトレードするようになった。

仕事をするふりして、机の上にスマホを出し、トレード。

少し考える時間が欲しい時は、トイレに入ってそこでトレード。

それが悪いことだとは微塵も思わなかった。

なんたって、真面目に仕事をするよりも何倍もお金が儲かる。

真面目に働くのが馬鹿らしい。それよりもトレードに頭を使ったほうがいい。

いつしかどっぷりはまっていった。

そのうち負けることが多くなった。

だが、負けてもすぐ取り返せると思った。

150万儲かった時の体験が、いつまでも忘れられなかった。

FXをやめるタイミングはいくらでもあったと思う。

損失額が30万円になった時、100万円になった時、300万円になった時…。

その度にやめよう、もう終わりにしようと思った。

だけど、儲かった時の高揚感、失ったことの喪失感、仕事に対する漠然とした不安。

やめては再開する、の繰り返しだった。

当然、仕事は手につかなくなった。

ますます仕事中にやるようになった。

妻にも隠れて続けた。何度ももうしないと言っては、裏でこそこそやっていた。

損失を取り戻したら、全てチャラにできると思って。

はじめてカミングアウトをした時は、笑って許してくれた。

それに甘える気持ちもあったと思う。

二人の貯金にまで手をつけた。

損失を取り戻せばいい。そうすれば何も問題ない。

…あっという間に損失額は700万にもなった。

（額もうろ覚え。はっきり覚えていない。）

最後にカミングアウトした日。また笑って許してくれると思ってた。

先に家で待っていると、妻が仕事から帰ってきた。

すごく怒っていた。いままで見たことない、冷たい目で見られた。

後にも先にも、私をそんな目で見てきたことはない。

その目は、怒りと、そして哀しみに満ちていた。

FXはやめた。というより、できなくなった。

お金の管理を全て妻がするようにしたからだ。

これでやっとやめられる。始める前の自分に戻れる。

そう思った。

でも現実は違った。

失った額の大きさに、喪失感と後悔の念でいっぱいだった。

仕事にも身が入らなくなった。

そして、仕事ができなくなった。

（３）に続く

文章を書くのは苦手。

それに、記憶がかなり曖昧で、書いていてそれが本当かよくわからない。

少しずつ頑張ってみようと思う。

うつ病と診断されて、もう何年経ったろう。

仕事で簡単な報告書の作成ができなくなった。

それまでもとりかかるのが遅くて、毎回一杯一杯でやってきたが、

ついに決められた期日までに仕上げることができなくなった。

どうしようもないので、できない旨を上司に相談した。

その時に初めて、社会不安障害（ＳＡＤ）とうつで通院していることを告げた。

通院を始めた最初のきっかけは、ＳＡＤについて書かれたサイトを見たことだった。

人前ですごく緊張してしまうのがずっと嫌で、それ以外にも当てはまることが多く、

おっかなびっくりで心療内科を受診してみた。

診断はそのままＳＡＤ。早速薬を出された。

自分の心の状態について、やっとお墨付きをもらえたからか、

最初のうちは気分が晴れた、ような感じだったと思う。

（この辺りも記憶が曖昧で覚えていない。）

ただ時が経つにつれて、薬を飲む前と状態がほとんど変わっていないように思えた。

これはＳＡＤとは違うのではないか、もしかしたら「うつ」なのでは…。

そう感じて、その旨を主治医に相談したが、「気のせいでは」と一蹴された。

この主治医が信じられなくなり、病院を変えることにした。

２つめの病院に行くことにした。

まずカウンセリングを受けて、そのあと医師の問診を受けた。

医師の結論は、

「うつ病です。それも子供のころからの慢性的なうつです。」

（２）に続く